菅野美穂×赤楚衛二主演！怪異映画の真実と裏側に迫る

映画『近畿地方のある場所について』とは？

『近畿地方のある場所について』は、背筋氏の大ヒット小説を映画化した作品です。原作はWeb連載から始まり、70万部を超える人気を集めました。物語は“実話に基づく”怪異現象が軸となり、読者をじわじわと恐怖に包み込む内容が話題です。

主演は実力派俳優の菅野美穂さんと赤楚衛二さん。繊細な演技で知られる二人の初共演となり、演技派同士のぶつかり合いが注目されています。実在するかもしれない”怪異”に直面した登場人物たちのリアルな感情を、どのように表現するのか期待が高まります。

撮影現場となったトンネルでは、ロケに同行していた少年が「緑の人が見える」と繰り返し発言するという出来事がありました。この証言により、現場の空気は一変。スタッフたちはその場の“異様な雰囲気”に言葉を失ったそうです。

さらに衝撃的だったのは、撮影した映像の一部が突然真っ黒に塗りつぶされていたという事実。原因不明のトラブルにより、撮影は一時中断。映像素材は使い物にならず、再撮影を余儀なくされました。キャストの菅野美穂さんも「ただならぬことが起きた」と語っています。

この映画の最大の魅力は、登場人物の誰に感情移入するかによって“怖さの種類”が変化する点にあります。赤楚さんは「毎回異なる印象を受ける」と語り、観るたびに新しい発見がある映画として紹介しています。

ホラー演出に定評のある白石晃士監督が、原作者と共に脚本にも携わり、映像化の臨場感を極限まで高めています。観客が“体験しているかのような視点”で描かれる恐怖は、夏の映画として最適な“肝試し感覚”をもたらしてくれます。

本作は2025年8月8日（金）より全国ロードショー。暑い夏に背筋がゾクっとするような“怪異”体験を味わえる貴重な一本です。主要シネコンや一部ミニシアターでの上映も予定されています。

原作小説では、読者自身の想像力に委ねる描写が多く含まれていましたが、映画ではその“余白”を映像として再構築。細かな演出や映像表現が加わることで、物語の意味合いが変化する場面もあります。原作を読んだ方も新鮮な気持ちで楽しめます。

菅野さんはインタビューで「高校生の頃に観ても、大人になっても残る映画」と語り、深く記憶に刻まれる恐怖体験としての魅力を強調しています。単なるホラーではない“余韻のある怖さ”がこの作品の持ち味です。

ただ驚かせるだけの怖さではなく、“心に残る怖さ”を届けるのが本作の特徴。観終わった後に残る静かな不安感、そして何かを問いかけられるような余韻は、今までのホラー映画とは一線を画しています。怖いけれど、なぜか観たくなる——そんな作品です。